31歳。子供たちと一緒のカフェ経営(前編)〜カフェを思い描いてから、開店初日を迎えるまで〜

今日もいつもと同じ1日であったなら、今日も私は、自分のお店で店番をしています。今年は、お店を初めて6年目。

なんとか5年を超えて迎えましたが、まさかまさかの危機一髪の日々が始まり早2ヶ月が過ぎました。

“なんとか“というのは、経済的にはもちろんですが、精神的にの部分が大きかったかなと思います。

それでも、今ここに私のお店は有り、素晴らしいスタッフと共に仕事をしています。

今日はせっかく時間も出来たし、自分自身についてお話ししてみます。

最後までお付き合い下さい。

そして何か共有できたら嬉しいです。

なぜカフェを始めたのか

2014年9月23日オープン初日、やっとこの日を迎えました。

そうそう、“なんでカフェを始めたんですか?“ 

この質問は、数えきれないくらい頂く質問です。

でもそうですよね。

自己紹介には欠かせません。

一言で言うと、“実現したいことを集めたら、それはカフェだったから“です。

小さい頃から器用貧乏な女の子で、何をやっても大体のことは上手に出来ました。笑

絵も上手だったし、音楽も好きだし、勉強も人並み。

クラスで人気のあの子たちのグループには入れなくても、仲良くは出来る。

不良なあの子に憧れてても、門限を破る事が出来ないタイプ。

何でも出来るって、何でも出来ないんだなって、普通の自分が嫌いでした。

どんなに今が充実していても、中学の同級生に会うと一瞬であの日の自分に戻ってしまって、積み上げてきたものは瞬く間に何でもないものになってしまうくらいに。

少し話題が逸れましたね。すみません。

時を戻してカフェを始めるにあたって、起業準備を始めたのは誕生日目前の30歳の時でした。

その当時、私の二人の子供たちは、3歳と1歳。

まだまだ幼くて、ママとしても大切な時期でした。

店舗の物件を探すのも一苦労。

お家を大切にしながら、新しいことを始めるということの難しさを感じながら、

それでも頑張る自分が嬉しくて、不安や喜びと共に駆け抜けた時間。

カバンには、オムツとミルク。書類、幼稚園からの手紙から何か何までぶっ込んで。笑 

帰り道は、買い物もして帰るから、お肉も魚もネギも大根も入ってたかな。

今思い出すだけで、どんだけタフだったんだろ…。

でも、そんな等身大の自分と同じような人たちと一緒に何かしたい、

何か生み出したり、

ホッと話ができる場所がどうしても作りたかった。

そしてそれは、自分の生まれ育った場所から発信したかったのです。

地元が大好きだし、大切だし、流行ってる場所に行くんじゃなくて、ココを流行らせるんだ!!!って。

それが、“cafe + atelier coo“の始まりです。

DIYって何?

お恥ずかしながら、当時の私は“DIY“という言葉の意味も知りませんでした。笑

でもね、まさにcooはDIYによって出来たお店です。

9月のオープンに向けて、7月14日から店舗を借りました。

5年前に借りていたスナックの面影どころか、家具一式というか… 全部がそのまま残っている物件でした。

まずは、リフォーム業者さんに店舗をスケルトンにしてもらい、使用しない什器を処分。配線の工事や、錆び錆びで使用不可能な水道管を取り替えました。

真っ新なところから、出来るところは全て自分たちで工事。

フローリングも板を丸ノコでカットして貼るだけに留まらず、

部屋の四隅に合うように削ったり、つまづかないように入り口に傾斜をつけたり…。

レンガも積みました。タイルも貼ったし、外壁を塗ったり、雨漏りのシミを加工したり、そりゃもう何だってやりました。トイレのリモコンの位置を決めるのも一苦労(笑)

漆喰は粉と水を練るところから始めて、真夏の暑くて照明のない店内で、汗だくになって壁や天井を塗って、何度も心が折れそうになりました。

どの作業も、思ってるようにいくことは一個もなくて、トライアンドエラーの繰り返し。何度も何度も、毎日のようにホームセンターに行き、資材の追加、工具追加の日々。

DIYって、めちゃくちゃお金掛かるんです。

プロにお願いするよりは破格で出来るかもしれませんが、それなりに現金が溶けていくし、時間がかかります。

つまり、その時間あったらもっと別のことできたのかな感があるのです。

もしDIYが好きでも、コストを抑えたくても、リノベーションする時は少し立ち止まって考えてみることを私はお勧めします。

時間(自分の人件費)と費用のバランスは、興奮してる時って見失いがち。笑

しかしながら、自分たちで作った店舗への愛着は半端ないです。

どこをとっても思い出深い。

お手伝いに来てくれた仲間の顔が、本当に昨日のことのように思い出せます。

そして自分で作ってきたからこそ、多少の綻びなら自力で直せます。

あの暑い湿気った日々がくれたDIYの知識と、手持ちの工具の量で、追加工事もお手のものに。

そう、これがDIY。

DIYの言葉の意味を、体で学びました。

後編へ続く…

さて、ここまでで前編とします。

なんか書き始めたら長くなっちゃいました。

後編では、【カフェ開店から今日まで】からまたお話を始めますね。

お付き合い頂けたら嬉しいです。

この記事を書いた人

笠井みゆき

笠井みゆき

相模原出身。2児の母です。
娘が3歳、息子が1歳の時にカフェをオープンしました。

どんな事でも一生懸命やっていたら、誰かの役に立てるし、
それは自分らしくいられる事でもある。そう信じています。

そんな私と同じ気持ちでいてくれるスタッフと共に、cooを動かしています。

"Cookie&Scone Coo Factory"のオンラインストア「SUNDAY COOKIE MARKET」のご紹介

相模原から全国へ


お客様は皆、違った1週間を過ごしお店へやってくる。

しかし、「日常」と戦っていることはみんな同じでした。

イベントに参加し楽しんで頂いたお客様だけでなく、

お店にこれない方にも一緒に日常を戦っているんだという気持ちを共有し、

今日を意識的に楽しみたくなるようなアイテムを届けたい。

そんな思いから「SUNDAY COOKIE MARKET」はスタートしました。

第3弾はファッションアパレルブランド
marbleSUDさんとコラボレーションしたスペシャルなクッキーBOX!

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ありがとうの気持ちを込めて…
「Thank you  クッキー」
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毎月行っているイベント「SUNDAY COOKIE MARKET」について